病変へ届く入口をつくる。
エッチングを基本に、必要に応じて選択的な研削を加え、レジンが浸潤できるところまで表層バリアへアクセスします。
装置を外したその日、歯面に残った白濁を前に、何を診て、どう説明し、どこまで治療するか。ICONの操作だけではなく、治る可能性の高い白濁と、ICON単独では難しい白濁を見極めるための臨床を学びます。
FILM 03 / DIAGNOSIS
白く見える現象を一括りにしない。脱灰性か、非脱灰性か。ICONの前に必要な診断の入口を、古川先生が解説します。
The real question
ホワイトスポットは一つの診断名ではありません。病因も、深さも、表層の状態も違う。その違いを読めないまま手順だけをなぞると、期待した変化が得られないことがあります。
この白濁は、ICONで改善が見込めるのか。
脱灰性白斑、フッ素症、MIHをどう考え分けるのか。
エタノール塗布後の見え方から、何を判断するのか。
白さが残ったとき、どこへ戻り、次に何を選ぶのか。
What is ICON?
ICONは、低粘度レジンを多孔質になったエナメル質へ浸潤させる、マイクロインベイシブな治療です。名称は「Infiltration CONcept」に由来します。歯を白く塗るのでも、白濁部分をすべて削って詰めるのでもありません。
エッチングを基本に、必要に応じて選択的な研削を加え、レジンが浸潤できるところまで表層バリアへアクセスします。
Icon Dryなどで濡れた時の変化を観察します。白濁が十分に改善しなければ、そのまま進まず、アクセスを再評価します。
低粘度レジンを病変内部へ浸潤させ、光重合後に再塗布と研磨を行います。防湿と各工程の評価が結果を左右します。
ICONは製品名。
結果を左右するのは、診断と途中評価。
同じ「白濁」に見えても、脱灰性白斑、フッ素症、MIH、形成異常、外傷などでは、病変の深さも表層バリアも異なります。ICON Smooth Surfaceの適応は、非う窩性う蝕病変、および脱灰・軽度から中等度のフッ素症による非う窩性病変です。
つまり、すべての白濁が同じように改善するわけではありません。どの白濁を選び、どこまで表層を開き、どの変化を確認して次へ進むのか。その臨床判断を学ぶことが、このセミナーの中心です。
参考:DMG Icon Smooth Surface 製品情報、Instructions for Use、Bourouni S, et al. Clin Oral Investig. 2021;25:4711-4719. doi:10.1007/s00784-021-03931-7. 図はこれらをもとにX UNIVERSITYが独自作成。実際の使用は国内添付文書および製造販売元の最新情報に従ってください。
Lecture preview
装置撤去後の白濁は、時間とともにどこまで変化するのか。自然経過のデータから、患者説明と介入の必要性を考えます。
事前打ち合わせから、講義の入口となる5つの臨床トピックを抜粋しました。番号を選ぶと動画が切り替わります。
What you will learn
脱灰性・非脱灰性、フッ素症、MIHなど、ホワイトスポットの背景を分けて考えるための入口を整理します。
Wet-Dry Test、クロス偏光、トランスイルミネーションなど、臨床で使える評価の意味と限界を学びます。
経過観察、予防、ホワイトニング、マイクロアブレージョン、レジン浸潤、修復。その選択を一本の判断軸へつなぎます。
防湿、表層処理、エッチング、乾燥、浸潤。説明書の順番だけでは見えにくい、臨床上の観察点を確認します。
評価工程で何が見えたら進めるのか。どの変化なら再処置を考えるのか。成功を左右するチェックポイントを言語化します。
白濁が残る、帯状に見える、形態欠損が現れる。そんな時の再評価と代替処置を、失敗例も含めて考えます。
For orthodontists
矯正は、
歯が並んだところで
終わらない。
患者さんが鏡の中で見るのは、「矯正後の歯」です。
マルチブラケット治療後、とくにプラークコントロールが難しかった症例では、装置撤去後の白濁が仕上がりを左右します。それが治療中に生じた白濁でも、もともと存在した白濁でも、矯正医には説明と判断が求められます。
経過を見てよいのか。予防処置を続けるのか。ホワイトニングから始めるのか。ICONを選ぶのか。修復が必要なのか。その判断軸を持つことは、治療後の安心感と完成度を変えます。
Live session
実際の画像を見ながら、病態・深さ・適応を参加者と一緒に考えます。
期待した結果が得られなかった場面から、観察点とリカバリーを掘り下げます。
修復に慣れていない先生の視点から、南舘が問いを整理し、古川先生と議論します。
Attendee benefits
講義を聞いて終わりにしないために、白濁の評価から処置選択までを診療へ持ち帰れる2つの資料をご用意します。
病因、深さ、表層、見え方から、経過観察・予防・浸潤・修復へ進むための思考を一枚に。
防湿から評価、浸潤、仕上げまで。各工程で「何を見るか」を、診療中に確認できる形へ。
視聴後アンケート回答者には、患者説明書・同意確認書もご案内します。
Speaker
医療法人社団大志|和光市デンタルオフィス 院長
器用だからできる、で終わらせない。
一般歯科、審美修復、インプラント、矯正を横断する総合臨床医。今回お願いしたのは、華麗な症例供覧だけではありません。修復処置に慣れていない矯正医でも、何を見て、どの順番で動き、どこで立ち止まればよいかが分かる構成です。
公立大学九州歯科大学卒業。愛知学院大学附属病院総合診療部で臨床研修後、医療法人社団SCDC 静岡歯科で副院長として研鑽。医療法人社団大志 みずほ台駅ナカ歯科・矯正歯科の指導医・副院長を経て現職。医院運営と若手教育にも携わる。
Recommended for
Event details
14 SEP 202621:00-23:30 JST
Price & entry
FILM 14 / PROCEDURE
研削不足では届かず、過剰研削では暗さが残る。その間で、どこまで削り、いつ次へ進むかを見極めます。
歯科医師
¥7,700 税込
通常価格 ¥11,000(税込)
早割期限 2026年9月7日 23:59 JST
歯科医師として申し込む研修医・学生・コメディカル
¥4,400 税込
通常価格 ¥6,600(税込)
早割期限 2026年9月7日 23:59 JST
研修医・学生・コメディカルとして申し込むStripeの安全な決済画面へ移動します。購入完了後、ご案内を決済時のメールアドレスへお送りします。
職種区分とメールアドレスを確認して決済します。
Zoomリンクと当日のご案内を購入時メールへ送ります。
講義、臨床ディスカッション、Q&Aに参加できます。
アーカイブと参加特典で臨床判断を振り返れます。
FAQ
はい。材料の基本から、適応判断、術式、結果の確認、トラブルシューティングまで扱います。修復処置に慣れていない矯正医を想定した構成です。
はい。矯正治療を行うGP、審美修復やホワイトスポット治療に関心のある歯科医師にも役立つ内容です。
参加できます。予防、観察、患者説明に関わる歯科衛生士・スタッフにも有用です。診断と処置は歯科医師が行う内容を含みます。
開催後、1か月間の日本語アーカイブを提供します。公開開始日と終了日時は、公開時のご案内に明記します。
ライブ配信は日本語のみで、英語同時通訳はありません。海外向けには、開催後2〜3日を目安に公開する英語字幕付きアーカイブ専用チケットを別途販売します。海外版にはライブ参加権は含まれません。英語字幕版は公開から1か月視聴できます。
参加特典として、White Spot Decision MapとICON Chairside Checklistを配布します。さらに視聴後アンケートへ回答いただいた方には、患者説明書・同意確認書をご案内します。
ライブではQ&Aを予定しています。申込時にも、古川先生へ聞きたいことや現在困っている場面を募集します。
有料申込の領収書は、購入完了メール内の「領収書を表示・ダウンロード」ボタンから確認できます。メールが見つからない場合は、領収書再送ページに決済時のメールアドレスを入力してください。リンクは購入時メールへだけ送信されます。0円招待では決済領収書は発行されません。
購入完了後の返金は原則として行っていません。重複決済、決済障害、当方の事情により提供できない場合は個別に対応します。